乳製品の過剰摂取は,健康に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。主な影響をかんたんにまとめます。
肥満のリスク
乳製品の摂り過ぎは,脂質やカロリーの摂取量を増加させ,肥満の原因となる可能性があります。
心血管疾患のリスク
飽和脂肪酸が多く含まれる乳製品の過剰摂取は,心血管疾患,心臓病のリスクを高める可能性があります。
消化器系の問題 乳糖不耐症
ラクターゼ酵素の分泌不足により、乳糖を消化できない人々は以下の症状を経験する可能性があります。なお,日本人の多くが乳糖不耐症である。
- 消化不良
- 腹部不快感
- 腹痛
- 下痢
- おなら
脂質異常症
コレステロール値の上昇につながる可能性がある。
皮膚トラブル
ニキビや毛嚢炎などの肌トラブルを引き起こす可能性がある。
牛乳アレルギー
牛乳アレルギーは、より深刻な反応を引き起こす可能性があります。
- 腹痛
- 下痢
- じんましん
- 呼吸困難
- アナフィラキシー反応
牛乳に含まれるタンパク質の約80%を占めるカゼインが腸を傷つける可能性がある。腸に炎症を起こし、リーキーガット症候群を引き起こす可能性がある。前立腺がん、卵巣がん、乳がんのリスク増加や死亡率上昇との関連が指摘されている。
骨粗しょう症と乳製品
牛乳にはリンが含まれており,リン酸塩を代謝して排泄するときにカルシウムを消費するため,骨粗しょう症になるリスクがあります。体内ではリンとカルシウムのバランスが重要で,過剰なリンは,副甲状腺ホルモンのパラソルモンの分泌を促し,骨からカルシウムを溶かし出す作用があるために,牛乳をはじめ乳製品。とくにヨーグルトの摂取をしていると骨密度が下がる。よしりんによれば,これは整形外科の先生もほとんど知らないとのこと。
栄養バランスの崩れ
乳製品に偏った食生活により,他の重要な栄養素の摂取が不足する可能性がある。
骨折リスクの増加
男性の場合,思春期の牛乳の過剰摂取が後年の股関節骨折リスクを高める可能性がある。
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