甘い物の摂りすぎが引き起こす問題は,ご想像のとおりですが,簡単にまとめておきます。吉野先生は糖新生の影響を,ユーチューブで何度も警告してくれています。
血糖値の急激な変動と糖新生のメカニズム
甘い物を摂取すると、血糖値が急上昇し、その後急降下します。これにより,以下を発生させます。
- 疲労感やイライラの増加
- 慢性的な炎症のリスク上昇
- インスリンの大量分泌
- 糖新生
甘い物を食べると,インスリンが大量分泌してしまい血糖値が大幅低下,その結果,糖新生が起こる。糖新生が起こると,飢餓の時と同じような代謝になる。つまり,自分の内臓や筋肉のたんぱく質を分解してブドウ糖を作る,結果,痩せ細るような状況となる。血糖値が大幅に急上昇,高血糖になると膵臓からインスリンがでて血糖値を下げようするが,下がるすぎるくらい下がってしまうため,血糖値が下がりすぎた時に,グルカゴンという物質が膵臓から分泌される。グルカゴンは,内臓や筋肉を壊し,分解して生成されるので,だるくなる。それでも足りないと,副腎からコルチゾールがでる。グルカゴンが出ている時より,コルチゾールが出ている時の方が,糖新生が促進する。全身が倦怠感に襲われたり,やる気がなくなり,うつ状態になったりするのも,そういう状態にしてエネルギーを使わないように体が制御しているためであるが,これが副腎疲労と診断される原因でもある。糖新生の際には,アンモニアが発生し,そのままだと猛毒なので,尿素に変換して尿として排出されるが,その際に肝臓に大きな負担も発生し,肝機能低下の原因となる。アンモニアは発がん性物質でもあるので,がんの人が糖新生を起こすとがんが進行する恐れもある。肥満の人が,糖新生を起こして痩せる分には問題無いが,普通の人は糖新生に気を付ける必要がある。糖新生はご飯をたくさん食べることで抑えられる。ちなみに,断食して体調が良くなるのは,4毒を抜くからで,普通の人は断食やファスティングをするべきでゃない。
依存症のリスク
甘い物には麻薬のような依存性があり,糖質依存症(砂糖依存症)を引き起こす可能性があります。症状には,以下があります。
- 甘い物を大量に食べないと欲求が収まらない
- 常に甘い物を欲する
- 疲労やうつ病に似た症状
疲労やうつ病に似た症状になるのは糖新生の影響で説明できる。
慢性疾患のリスク増加
継続的な砂糖の過剰摂取は、以下の健康リスクを高める可能性があります。
- 心疾患
- 糖尿病
- がん
- 認知機能の低下
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