小麦の悪影響とは

知識

4毒とは,小麦,植物油,乳製品,甘い物を指しますが,小麦の体への影響をまとめます。吉野先生によれば,それぞれの許容量は,人それぞれで,定量的な表現はできませんが,例えば,欧米人は小麦への耐性がある人が多いですが,日本人は10人に1人程度とか,つまり耐性が無い人の方が多いとのこと。また,これまで生きてきた中で摂取した量が,許容値を少しでも超えると,様々な疾患を発症し,重い病気にもなってしまうとも言っています。「少しくらい」という考えが人によっては大きな問題となってしまうことは,肝に銘じなければなりません。先生はよく,麻薬に例えて,少しならいい,という考えもダメだとおっしゃいます。

小麦の摂取は、健康に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。主な影響は以下の通り。また,グルテンの中のグリアジンという成分が中毒性を持っているので,食べ過ぎると依存症になってしまう人もいますので,危険です。

消化器系への影響

小麦に含まれるグルテンは消化・分解が難しいタンパク質で、以下の問題を引き起こす可能性があります。

  • お腹の張り
  • 腹痛
  • 便秘
  • 下痢

これらの症状は、腸粘膜に炎症を起こすことで生じます。グルテンには血糖値を上昇させる「アミロペクチンA(糖質)」や腸内トラブルの原因となる成分「グリアジン(アミ酸)」が含まれているため,腸粘膜に炎症を起こし,便が異常になったりします。また小腸へ悪影響を及ぼす可能性もあります。現在日本人の7人に1人が当てはまるといわれている「過敏性腸症候群(IBS)」は、お腹の痛みや調子が悪く,それと関連して便秘や下痢などのお通じの異常が数か月以上続く状態です。小腸からの栄養の消化吸収が障害された状態となり,全身に栄養が行き届かず、栄養失調を起こす場合があります。全身の慢性的な倦怠感,思考力減退,浮腫,貧血などの症状もあります。

血糖値への影響

小麦に含まれるでんぷん質は、血糖値を急激に上昇させます。これにより:

  • インスリンの大量分泌
  • 膵臓への負担増加
  • 糖尿病リスクの上昇

が起こる可能性があります。小麦製品,特に精製された小麦粉を使用した食品は,血糖値を急激に上昇させる傾向があります。小麦に含まれる「アミロペクチンA」という成分が、血糖値の上昇を促進します。血糖値の急上昇は、インスリンの過剰分泌を引き起こし,結果として脂肪の蓄積を促進する可能性もあります。小麦を多く摂取すると,血糖値の急上昇と頻繁な変動により、糖尿病のリスクが高まる可能性があります。

アレルギーとの関連

小麦の摂取は、以下のアレルギー関連の問題を引き起こす可能性があります:

  • 花粉症
  • アレルギー反応の増加

また、「パンケーキ症候群」として知られる経口ダニアレルギーも、小麦粉製品の摂取と関連しています。なお,小麦は一部の人にとってアトピー性皮膚炎の症状を悪化させる可能性のある食品アレルゲンの一つですが,小麦がアトピー性皮膚炎に与える影響は個人によって異なります。小麦を控えることで症状が改善する人もいれば、影響がない人もいます。

その他の健康への影響

小麦の過剰摂取は、以下のような広範囲の健康問題と関連している可能性があります:

  • 神経障害
  • 心臓疾患
  • 関節炎
  • 皮膚の発疹
  • 精神的な問題(例:統合失調症の症状)

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