植物油の悪影響とは

知識

4毒とは,小麦,植物油,乳製品,甘い物を指しますが,植物油の体への影響をまとめます。植物油の過剰摂取は,以下のような体への悪影響を及ぼす可能性があります。

栄養バランスの崩れ

植物油、特に種子油の過剰摂取は、オメガ-6脂肪酸とオメガ-3脂肪酸のバランスを崩します。オメガ-6脂肪酸を過剰に摂取することで引き起こされる,このアンバランスは,花粉症や食物アレルギーなどのアレルギー症状が生じやすくなるほか,血中総コレステロールの増加で,心筋梗塞などの循環器疾患リスクの増加,高血圧リスクの上昇 肥満の促進,肝臓機能の低下,糖尿病など慢性疾患のリスクを増加させる可能性があります。

炎症反応の増加

オメガ-6脂肪酸が豊富な種子油の過剰摂取は、体内で炎症を促進する可能性があります。これにより,心血管疾患,自己免疫疾患,特定のがんなどの慢性疾患のリスクが高まる可能性があります。

酸化ストレスの増加

植物油が酸化すると,ホルムアルデヒドを含むアルデヒド類が生成されます。これらは高温調理や長時間の使用で特に増加し,酸化ストレスや健康リスクとも関連しています。植物油,特に多価不飽和脂肪酸を多く含む種子油は,酸化しやすい特性があり,これにより,以下の悪影響があります。

  • 有害な活性酸素の生成
  • 細胞レベルでの酸化ダメージ
  • 老化プロセスの促進
  • 神経変性疾患やがんのリスク増加

心血管健康への悪影響

植物油の過剰摂取は、心血管健康に悪影響を及ぼす可能性があります。すなわち,動脈硬化のリスク増加,炎症の促進と抑制のバランス崩壊などの影響があります。

その他の健康リスク

植物油の過剰摂取は、白内障や緑内障の進行促進,皮膚への悪影響などの問題とも関連している可能性があります。これらの影響を避けるためには,加工食品の摂取を控え,植物性油を避ける,もしくは,動物性油で代用するなどの対策が重要となります。

パーム油について

パーム油は、アブラヤシの果実から抽出される植物油で、価格が安く,食品から化粧品,燃料まで幅広く使用されています。食品では,ラクトアイス,チョコレート,即席麺、揚げ菓子,冷凍食品,マーガリン,フライドポテト,コーヒーフレッシュ,菓子パンなどに多く含まれ,食品に滑らかな食感や軽い食感を与えるため、幅広く利用されていますが,過剰摂取により,動脈硬化,心筋梗塞,冠動脈疾患などの心血管疾患および,パーム油の製造過程で使用される有機溶剤の残留物による影響で,神経系や呼吸器系の疾患や,がんなどのリスクを高める可能性があります。なお,食品の原材料表記として,パーム油は「植物油脂」として表示されることが多く,直接「パーム油」と表記されることは少ないです。

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